彼女のデビューのきっかけとなったのは、オーディションである。小さい頃から多くの夢を持つ彼女が、唯一最後まで辿り着いたのが歌手であった。 小さい頃から歌うのが好きな女の子で、自身は歌が上手いと思っていたが、ある日、テープレコーダーに自分の歌を録り、聴いてみるとその下手さに驚きだったという(笑)。 それ以来、何度も聴いては録り、聴いては録りの繰り返しで、原曲と同じになるまで繰り返した。来る日も来る日も、同じ作業の繰り返し。 これが小柳ゆきの原典ともいえる。中学1年の時、歌手になるオーディションを受け、決勝まで残れたもののグランプリは取れなかった。 しかし、スカウトの目に留まりデビューの話しが来た。彼女は断った。姉の影響で剣道をやりたかったのだ。中学3年の終わりごろ、もう一度デビューの誘いが来た。 今度は了承した。そのおよそ2年半後、『小柳ゆき』が誕生した。